高プロラクチン血症は不妊の原因!

高プロラクチン血症は不妊の原因

高プロラクチン血症とは

女性ホルモンが正常に分泌されて、毎月生理が来るためには、脳の脳下垂体と視床下部、そして卵巣の密接な連携プレーが必要です。
今回は、その連携プレーが何らかの原因でうまくいかず、希発月経や無月経、また無排卵になってしまうケースについて書きたいと思います。

連携プレーの主役の1つである脳下垂体に原因があって、月経が不順になり、不妊となる原因の一つに、高プロラクチン血症があります。
プロラクチンは、脳の下垂体から分泌される乳汁分泌ホルモンのことです。

これが妊娠中や授乳中でもないのに、血液中に異常に増えるのが高プロラクチン血症です。

高プロラクチン血症の原因は?

高プロラクチン血症により排卵が抑えられ、月経不順や無月経、不妊の原因となってしまうのです。
乳汁が漏れ出る症状の方もいて、これを乳汁漏出無月経といいます。

高プロラクチン血症の原因はいくつかあります。
薬剤性高プロラクチン血症というのもあって、これは睡眠薬、精神安定剤、胃薬(プリンペランやガスター等)や
エストロゲン製剤(ピル)などの副作用で起こる高プロラクチン血症です。

他にも甲状腺疾患などの原因もありますが、注意したいのは脳の下垂体にできる良性腫瘍のプロラクチノーマの場合です。
20~30代の女性に多く、不妊の原因としても無視できないくらいの症例があります。

プロラクチンは通常、排卵期、黄体期には上昇するため、月経周期のDay3からDay5に測定します。
成人女性では安静時、昼食前の値を測定し基準値15ng/ml以下のところ、50ng/ml 以上であれば下垂体プロラクチノーマを疑いましょう。

下垂体プロラクチノーマとは?

下垂体プロラクチノーマは脳にできるプロラクチン産生下垂体腫瘍です。
以前は手術で腫瘍を摘出していました。

でも現在は薬での完治が可能になり、完治すれば無月経や不妊も回復します。
この特効薬はカベルゴリン(商品名カバサール)という薬です。
この薬、もともとパーキンソン病の薬として使われていたものですが、プロラクチンの分泌を抑制する働きもあります。
旧世代のブロモクリプチン(商品名パーロデル)よりも強力で、ごく少量でもプロラクチンの分泌を抑えることができます。

この薬を、患者さん個々の体質に合わせて適切に処方すると、その99%以上に効果があり、副作用はほとんどありません。
服用は週に1、2回程。
個人差はありますが、2~6カ月のみ続けると月経が回復し、数年で腫瘍が消えるということです。
この下垂体プロラクチノーマが原因で妊娠できなかった人も、40歳未満で治療を始めた人は、ほぼ全員妊娠できたという結果も出ています

生理不順や無月経原因はさまざま。
生理不順だからと安易にピルを服用すると、下垂体プロラクチノーマが悪化する場合がありますので、注意しましょう
ピルにはエストロゲンが含まれていますが、エストロゲンにはこの腫瘍を増大させる働きもあります。
ピルの服用によって月経は再開したものの腫瘍が大きくなって、頭痛がおきたり、視力低下がおこる例もあるとのことです

希発月経や、無月経、無排卵の人や、それが原因と思われる不妊の人は、必ずプロラクチン値を調べてみましょう

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