多嚢胞性卵巣症候群 PCOSとは?

PCOSとは

AMHをご存知ですか?

AMHは発育卵胞から分泌されるホルモンで、この値が卵巣内の卵子の数にリンクしていると考えられることから、
卵巣の機能(卵巣予備能)、つまり「卵巣年齢」を知る指標とされています。

卵子提供プログラムでは、エッグドナーの卵巣年齢を事前にチェックします
卵子ドナーとして海外クリニックに渡航していただくためには、通常は、AMH>2.0ng/ml 程度が必要となります。 

ところが、年齢が若くAMH値が高ければよいかというと、そうとも言えません。
AMH値が4.0~5.0ng/ml以上ある場合は、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS又はPCO)が疑われるからです。

多嚢胞性卵巣症候群とは何でしょう

卵巣にはたくさんの卵細胞があり、平均して月にひとつずつ成熟し排卵します。
卵細胞は卵胞という袋に包まれていて、発育するにつれてこの袋が大きくなっていき、およそ2cmくらいの大きさになると破裂して卵胞の中の液体とともに卵細胞が排卵されます。

多嚢胞性卵巣症候群とは卵胞が卵巣の中にたくさんでき、ある程度の大きさにはなるのですが排卵がおこりにくくなる症状をいいます。
排卵が起こらなくなると、卵巣内に多数の卵胞がたまります。
エコーで確認した時に、これをネックレスサインと言ったりします。
卵巣の縁に沿ってネックレスのように多数の小卵胞が見えるからです。

多嚢胞性卵巣症候群はそのほとんどは軽度なものが多いので、あまり深刻に捉える必要性はありません。
卵子ドナーの中にはAMH値が5.0ng/ml 以上ある方がいます。
その場合でも多嚢胞ぎみかな?程度の所見となるようです。

しかし多嚢胞性卵巣症候群と分かったら、医療機関にてきちんと検査し治療をしていくことも大切になります。
PCOSは不妊の原因となるためです

PCOSの診断基準は

① 月経異常(無月経、稀発月経、無排卵)
② 多嚢胞卵巣:エコーによる検査で卵巣に多数の小卵胞があり、少なくとも1つの卵巣に小卵胞が10個以上存在する場合。
③ ホルモン値異常:FSHは正常であるが、LHの値が高い、または男性ホルモン値が高い、
以上の①~③にすべて当てはまると多嚢胞性卵巣症候群とされます。

多嚢胞性卵巣症候群の原因には様々な説があり、はっきりとは解明はされていません。
現在のところは内分泌異常、あるいは糖代謝の異常などが考えられているようです。

PCOSの原因は

内分泌に異常がある場合は次のように考えられます。
脳下垂体からは黄体化ホルモン(LH)と卵胞刺激ホルモン(FSH)が出て卵巣に働きます。
これが卵胞の発育を促しますが、このうちLHの分泌が増えてFSHとのバランスの乱れが起こると、
卵胞がうまく発育できなくなるために排卵がおこりません。
排卵がおこらないと、排卵をさせようとさらにLHの分泌が増えるため、乱れがますますひどくなるという場合です。

糖代謝に異常がある場合は次のように考えられます。
肥満、脂質代謝異常、高血圧、糖尿病などのインスリン抵抗性症候群である方は、インスリンの量が増加するため、男性ホルモンが増加しこれにより月経異常が起こります。

内分泌異常にせよ、糖代謝の異常にせよ、多嚢胞性卵巣症候群には生活習慣が大きく関わっていることがわかってきました。
見た目は肥満とは言えなくても、内臓脂肪が多い「隠れ肥満」の人や、甘いものや脂肪分の多い食生活をしている人、定期的な運動習慣のない人、生活のリズムが不規則でストレスの多い人などは、多嚢胞性卵巣症候群のリスクが高いと言えます

生活習慣を見直すことが多嚢胞性卵巣症候群の予防にもなるのですね

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です